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江波山気象館 メールマガジン
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2005年 9月1号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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気圧高度と水の沸騰 
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 人の住む地面付近の大気圧は1000hPa程度です。気圧は空気の積み重なりによる重さや、押し付ける力です。このため、上空に行くほど空気が薄くなり、気圧が下がります。山に100m登ると約10hPa気圧が下がります(10m上ると1hPa下がる。と覚えると覚えやすい)。
 富士山頂3776mでは、気圧は 630hPa位になります。登山も3000m(700hPa) を超えると、空気が薄くなり、山の気圧に慣れるまで、思考力や運動能力が低下します(登山事故が発生しやすくなります)。

 気圧の低い高山では、インスタントコーヒーなど密封用の蓋を開けるときは注意が必要です。知らずに開けると、気圧差で粉が爆発したように噴出します。小さな穴を開け、中の空気を抜いて開けなくてはなりません。また、麓で買った菓子パンを山頂で食べるときパンを包んでいる袋がパンパンに膨らんでいるのを見かけます。

 次に、高山では、気圧が低くなるため、水の沸点(沸騰温度)も変わります。水(純水)は、地上付近の1気圧(1013.25hPa )では、100℃で沸騰します。上空1500mでは、95℃。富士山頂では87℃くらいに沸点が下がります。このため、圧力釜がないと、ご飯が半煮え状態や、煮込み時間が長くかかります。

 山の最高峰、エベレスト山(8850m)では、気圧が300hPa位に下がり、酸素が薄く、かろうじて生存できる高さとなり、沸点も70℃くらいに下がります。さらに高度を上げると、沸点がどんどん下がり、19000m位になると、人が宇宙服を着てない限り血液が体温で「沸騰」して即死してしまいます。

また、逆に圧力をかける(人工的に気圧を上げる)と沸点は高くなります。

 家庭でも、圧力釜で沸点を高くして短時間にご飯を炊き上げることや、硬いものを軟らかくして食べることに利用されています。


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