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江波山気象館 メールマガジン
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2006年 4月1号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
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「菜種梅雨」
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 この季節、シトシトと長雨が降ることがあり、これを「菜種梅雨」といいます。

 「菜種梅雨」とは、菜の花が咲く頃の春の長雨のことで、6〜7月の本格的な「梅雨」に先駆けて起こる季節現象とされています。
 この頃は、冬の名残の北風と春の南風がぶつかり、前線が南岸に停滞しやすくなるためです。

 「菜種梅雨」という言葉は、今では春の長雨として使われていますが、昔は、「菜種梅雨」は風の呼び名であったようです。安永4年(1775年)に出版された百科辞典「物類称呼(ぶつるいしょうこ)」によると、旧暦3月、4月頃に吹く南東の大風のことを言い、伊勢の鳥羽や伊豆の「船詞(ふなことば)」に書かれているそうです。

 南東の大風は、これら太平洋に面した地方では、高波が発生するため、船乗りに注意喚起が必要だったと思われます。幸田露伴も「菜種梅雨は」は、その頃に吹く南東の風と教えていたとのことです。

 一方で、「菜種梅雨」の語源には、花を催す雨、催花雨が同音の菜花雨になって、菜の花の咲くころの春の長雨に用いられるようになったという説もあります。

 お天気の言葉で、もともとの意味から変わって使われているものは意外と多く、例えば、「スコール」という言葉も、日本では「にわか雨、突然降る一時的な豪雨」と訳していますが、本来の意味は、「突風」のことを言うようです。