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江波山気象館 メールマガジン
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2006年 6月1号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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太陽が暈(かさ)をかぶると雨が降る?
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 現在のように気象衛星や気象レーダー、コンピュータを使ったシミュレーションな どを駆使して精度の高い天気予報ができるようになったのは最近のことです。それま では人々は空を見上げ、雲や、風、時には生物の様子を観察して天気を予想し、その 変化に備えてきました。

 これを「観天望気」といい、その予報は格言やことわざの形 で伝えられてきました。

 こんなお天気ことわざのひとつに「太陽が暈(かさ)をかぶると雨」ということわ ざがあります。太陽や月に暈(かさ)をつくる雲は「巻層雲」と呼ばれる雲で、上空 5,000m〜13,000mのあたりにでき、うすくベールのように広がります。

 さて、実際に太陽が暈(かさ)をかぶった後、どのくらいの確率で雨が降るかとい うと実は5割くらいなのです。

 これでは、とても予報としては使えそうにありません。 しかし、このことわざに少し言葉を補って、「太陽が暈(かさ)をかぶり、その後だ んだん雲が厚くなるようなら、雨が降る」と読み取ると、的中率は9割近くに上がり ます。

 「巻層雲」は、温暖前線が近づいてくると現れます。その後さらに前線が近づくと、 上空5000m付近にできる「高層雲」が現れるため、雲は低く厚くなっていき、前線付 近では「乱層雲」におおわれて雨が降るのです。

 もしかしたら、ことわざが長い年月をかけて人から人へ伝わるうちに、重要な情報 が抜け落ちてしまったのかもしれません。

 このようなお天気ことわざを調べてみるの も面白いものです。