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江波山気象館 メールマガジン
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2007年 7月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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台風接近中
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 今週末、台風第5号が日本に接近する見込みです。

 台風の語源は、中国で激しい風のことを意味する大風(タイフーン)を英語でtyphoonと表したものを、日本で颱風と表現し、颱が台となり、台風となったといわれています。

 しかし、必ずしも台風イコールtyphoonではないことをご存知でしょうか?

 台風は熱帯低気圧の中心付近の最大風速が秒速17.2メートル以上のものをいいます。

 しかし、国際的にはtyphoonは、最大風速が秒速32.7メートル以上のものをいうため、台風であってもtyphoonではない場合もあるのです。

 国際的には秒速17.2メートル未満のものをtropical depression、秒速17.2メートル以上秒速24.5メートル未満をtropical storm、秒速24.5メートル以上秒速32.7メートル未満をsevere tropical stormに分類されています。

 秒速32.7メートル以上については、typhoon(北西太平洋地域)、huricane(東部太平洋、大西洋地域)、cyclone(インド洋地域)、tropical cyclone(南西太平洋地域)と地域によって呼び名が変わります。
 
 日本の台風についても、秒速33メートル以上秒速44メートル未満を強い台風、秒速44メートル以上秒速54メートル未満を非常に強い台風、秒速54メートル以上を猛烈な台風と分類しています。

 以前は、弱い台風や並みの強さの台風といった分類もありましたが、「弱い」や「並の強さといった表現が適切ではないとして、現在では使われていません。

 ところで、台風はどれくらいの寿命があるのでしょうか?

 これまでで最も長命の台風としては1986年の14号台風が19.25日間で、逆に最も短命の台風は1974年の29号台風でその寿命は3時間だったそうです。

 台風はやがては勢力が衰え消滅しますが、その際には、熱帯低気圧や温帯低気圧になりますが、台風からこれらの低気圧に変わっても、再発達することもあり、注意が必要です。