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江波山気象館 メールマガジン
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2007年 9月2号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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2007年の夏
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今年の夏は例年以上に暑かった気がします。ですが毎年「今年の夏は暑かった!」と言っている気もします。本当に今年の夏は暑かったのでしょうか?

江波山気象館では独自に江波山と安佐南区の大町、安芸区の中野東の3ヶ所の気象観測をしています。

さらに気象庁が設置している八丁堀と安佐北区の三入の気象観測データを使って広島市内5ヶ所の観測データを使い、細かい観測をしながら広島市の天気予報をみなさんに提供しています。

この5ヶ所の観測データで今年の8月が本当に暑かったのかを調べてみました。

まず去年がどのような気温だったかを調べてみると、8月の最高気温が一番高かったのは大町で9日に37.0℃、次いで中野東で7日に36.8℃、八丁堀で9日に36.5℃、三入で8日と9日に36.1℃、江波山で16日に34.1℃の順となっていました。

今年の8月がどうだったかというと、一番最高気温が高かったのはやはり大町で、
18日16時に37.9℃となり、去年の37.0℃を越えて今年8月に広島市で観測された最も高い最高気温となりました。
2番目は中野東で17日に36.9℃。その後、17日に三入36.7℃、八丁堀で17日と18日に36.5℃、16日に江波山で34.1℃とほとんどの地域で去年より高いか同じ最高気温となりました。

海に近いほど海水温の影響を受けるので江波山の温度は上がりにくいのですが、海から離れ盆地状になっている大町や中野東は太陽が照り付けるとどんどん気温が上がっていくため、日中の最高気温が高くなる傾向があります。

また、今年から最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」とすることになりましたが、今年猛暑日が最も多かったのは大町7日で、次いで八丁堀6日、中野東5日、三入
4日、江波山0日です。
去年35℃を超えた日は中野東の13日、次いで大町10日、八丁堀と三入が4日、江波山0日で、日数では去年が今年を上回っています。

最高気温で見ると今年が高く、猛暑日の日数では去年が多かったのです。

一方、平成15年〜17年の各年の8月の観測データを調べると、気温が35℃を超えた日が、多い年でも4日、最高気温も平成17年に大町で36.5℃だったことを考えると今年と去年はいつもより暑い8月だったようです。

そんな暑かった夏も終わり、朝晩涼しくなってきました。
体も心もホッと一息ついて油断する時期で、夏の疲れが出て体調を崩すこともありますので、注意してください。