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江波山気象館 メールマガジン
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2007年 11月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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体感温度
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朝晩が冷え込み、間もなく寒さの厳しくなる冬本番を迎えます。ピューっと風の吹く音を聞くだけでより寒さが増す思いがします。

 私たちが寒さを感じる主な原因は、気温が低いと、皮膚から奪いとられる熱が多いことが関係しています。私たちの体は、通常36〜37℃の一定の体温を保っています。これは体の中でつくられる熱と、体から奪われていく熱の量がバランス良く保たれているからです。気温が低いときや周囲に温度の低いものがあり、体温との温度差が大きいときは、体内でつくられる熱の量よりも奪われていく熱の量が大きくなるため、体の熱が下がり、寒く感じます。

 私たちの体は体温によって皮膚の周りの空気を暖めています。この暖まった空気の層が防寒の役割を果たしているのですが、風が吹くと直接肌に冷たい空気があたるため、気温が同じ場合でも、風が吹いているときは吹いていないときよりもより寒く感じるのです。このように、実際の温度と違い、私たちの体が感じる温度を体感温度といいます。

また、体感温度は湿度の影響も受けています。体から出る汗は、蒸発して乾くときに体から熱(気化熱といいます。)を奪います。湿度が低いと蒸発が起こりやすく、その分、体から多くの熱を奪ってしまうので体の熱が下がり、寒く感じます。衣服がぬれているときに寒く感じるのも同じ理由です。反対に、同じ温度でも湿度が高いと汗の蒸発がおさえられ、体に熱がこもるため暖かく感じます。暖房をしている室内で過ごすときには、加湿器などを用いて、空気が乾燥しないようにすると暖房効果を高めることができます。

 一般には、風速が1メートル増すごとに体感温度はおよそ1℃下がるといわれています。また、湿度が10〜20%変化するごとに体感温度が1℃上下するといわれています。しかし、風速や湿度が体感温度に与える影響は、一定ではなく、そのときの気温や風速、湿度などの条件によって異なります。

 昔から、防寒には体の「首」のつくところ、すなわち「首」「手首」「足首」を寒さから守るのが効果的といわれています。外出するときには、冷たい空気や風が直接皮膚にあたらないように、タートルネックの衣服やマフラー・帽子を身に着けたりして体から奪われる熱を少なくし、体温を保つために重ね着をするなどの防寒対策をこころがけ、寒い冬と上手につきあいましょう。