△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

江波山気象館 メールマガジン
▲▼▲お天気かわらばん▼▲▼

2007年 11月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
http://www.ebayama.jp
============================================================================
体感温度
============================================================================


朝晩が冷え込み、間もなく寒さの厳しくなる冬本番を迎えます。ピューっと風の吹く
音を聞くだけでより寒さが増す思いがします。

 私たちが寒さを感じる主な原因は、気温が低いと、皮膚から奪いとられる熱が多
いことが関係しています。私たちの体は、通常36〜37℃の一定の体温を保っていま
す。これは体の中でつくられる熱と、体から奪われていく熱の量がバランス良く保
たれているからです。気温が低いときや周囲に温度の低いものがあり、体温との温
度差が大きいときは、体内でつくられる熱の量よりも奪われていく熱の量が大きく
なるため、体の熱が下がり、寒く感じます。

 私たちの体は体温によって皮膚の周りの空気を暖めています。この暖まった空気
の層が防寒の役割を果たしているのですが、風が吹くと直接肌に冷たい空気があた
るため、気温が同じ場合でも、風が吹いているときは吹いていないときよりもより
寒く感じるのです。このように、実際の温度と違い、私たちの体が感じる温度を体
感温度といいます。

また、体感温度は湿度の影響も受けています。体から出る汗は、蒸発して乾くとき
に体から熱(気化熱といいます。)を奪います。湿度が低いと蒸発が起こりやすく、
その分、体から多くの熱を奪ってしまうので体の熱が下がり、寒く感じます。衣服
がぬれているときに寒く感じるのも同じ理由です。反対に、同じ温度でも湿度が高
いと汗の蒸発がおさえられ、体に熱がこもるため暖かく感じます。暖房をしている
室内で過ごすときには、加湿器などを用いて、空気が乾燥しないようにすると暖房
効果を高めることができます。

 一般には、風速が1メートル増すごとに体感温度はおよそ1℃下がるといわれて
います。また、湿度が10〜20%変化するごとに体感温度が1℃上下するといわれて
います。しかし、風速や湿度が体感温度に与える影響は、一定ではなく、そのとき
の気温や風速、湿度などの条件によって異なります。

 昔から、防寒には体の「首」のつくところ、すなわち「首」「手首」「足首」を
寒さから守るのが効果的といわれています。外出するときには、冷たい空気や風が
直接皮膚にあたらないように、タートルネックの衣服やマフラー・帽子を身に着け
たりして体から奪われる熱を少なくし、体温を保つために重ね着をするなどの防寒
対策をこころがけ、寒い冬と上手につきあいましょう。