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江波山気象館 メールマガジン
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2008年 2月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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スギ花粉のお話
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 明日から3月、いよいよ春が近づいてきますね。さてこの時期を代表する困った物といえば「スギ花粉」ではないでしょうか。
 日本気象協会の観測では、2月21日(木)広島市でスギ花粉の飛散が観測され、いよいよ本格的なスギ花粉のシーズンをむかえます。
 実はこのスギ、日本にしかない日本固有種の植物なのです。そして、真っ直ぐに伸び、成長も早く加工もしやすいことから、古来より木材として使われている木です。
 山の樹木というとスギ、(私たちがスギと思っている木が実はヒノキだったということもよくあるそうですが)というほどたくさん生えています。それもそのはず、全森林面積の18%がスギ(スギとヒノキを合わせると28%)なのです。これは、第二次世界大戦後の経済成長に伴う木材需要にこたえるため、日本中にたくさんのスギが植林された結果なのです。
 さて、スギを植物学的にみると「裸子(らし)植物」という種類になります。この裸子植物はかなり古い時代に進化した植物で、ほとんどの裸子植物は、子孫を残すために必要な花粉を風で運ぶという特徴があります。また、風まかせで花粉を運ぶのは非常に効率が悪いので、それを補うために花粉を大量に作るという特徴もあります。(近年花粉の少ないスギや花粉がないスギも開発されました。)この大量の花粉が風に乗って飛び、花粉症を引き起こすのです。
 実はこのスギ花粉、お天気と密接な関係があります。まず、風で運ぶのに不向きな雨の日には飛びません。
 逆に花粉を風で運ぶのに適した日、例えば、日本海側に低気圧があり南からの強い暖かい風が吹く日や高気圧に覆われた晴れた暖かい日などによりたくさんのスギ花粉が飛びます。
 また、スギ花粉の生産量は前年の夏の気象条件と密接な関係があり、日射量が多く降水量が少ないほど、翌年の春の花粉生産量が多くなる傾向があることがわかってきています。このため、前年夏の気象条件によりスギ花粉の生産量は多い年と少ない年があります。
 ちなみに昨年の7月・8月の広島県の降水量を見てみると、場所によって異なるのですが、平年並みか平年より多くなっている所がほとんどです。
 また、環境省が発表した「平成20年春のける都道府県別花粉総飛散量(スギ・ヒノキの総数)予測」によると広島市では昨年よりも花粉の飛散量が少ない。との予測です。
 とはいえ、量の多少はあるにせよ、この季節にスギ花粉は必ず飛散しますので十分な対策を心がけてください。

江波山気象館花粉情報
http://www.ebayama.jp/html/fr_kafun.html
環境省花粉情報サイト
http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html 
平成20年春のける都道府県別花粉総飛散量(スギ・ヒノキの総数)予測
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=10769&hou_id=9271