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江波山気象館 メールマガジン
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2008年 7月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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「雨の怖さ」を知って上手につきあおう!
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 読者のみなさん。こんにちは。

 それにしても、毎日暑いですね。このところ、江波山気象館のある広島市でも最高気温が30℃を超える真夏日が続き、最低気温が25℃以上の熱帯夜も17日続いています。最高気温35℃以上の猛暑日は去年の7月はゼロだったのに対して、今年はすでに3日。

 天気予報を見ても毎日晴マークの連続です!7月の広島市の降水量も36.5ミリと平年の236.3ミリに比べてとっても少ない状況です。

 こう暑い日が毎日続くと、雨が降って欲しくもなりますね。しかし、先日の兵庫県神戸市で発生した急激な河川の増水などを見ると、「雨の怖さ」についても改めて考えさせられます。

 7月28日に発生した神戸市の河川増水は、日本海にある前線に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込んだことと、上空の寒気の影響で大気の状態が不安定になり短時間に大雨が降ったことによるものです。増水した川の上流では、30分で30ミリを超える雨量を観測し、川の下流では水位がわずか10分間で134センチも上昇したそうです。

 ところで、みなさんは、雨量の単位「ミリ」の意味をご存知ですか?
 ミリとはミリメートルのことで、降った雨が地面にしみこまず、どこにも流れていかないと仮定して、降った場所に溜まっていくとどれくらいの深さ(高さ)になるか?を示しています。

 ここで、もう一度神戸の出来事を見てみましょう。30分で30ミリの雨とは?30ミリですから3センチですね。たった3センチの深さでしかない雨がどうして今回のような河川の増水につながったのでしょうか?

 神戸市は市街地の背後にはすぐ六甲山系が控えています。山に降った雨は、低い土地へと流れていきます。川は低い場所を流れていますから、山の斜面に降った雨は川へと集まっていきます。雨が降ったその場所での水量はたった3センチかもしれませんが、それらの水が狭い川へと一気に集まった結果、下流では急激な水位の上昇いつながったのです。

 また、川は通常川下へ行くにしたがって、いくつかの支流が集まってきます、今回も犠牲者が出た場所のすぐ上流で2つの川が合流していました。

 雨は、私たちの暮らしにはとても大切な「水」を提供してくれるもの、また、川辺での水遊びもこどもたちにとっては、暑い夏の楽しみでもあります。だからこそ、雨や水の「怖さ」を知り、安全に楽しく雨や川と接していかなければと思う今日この頃です。