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江波山気象館 メールマガジン
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2008年 8月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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台風の上陸?通過?
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 8月も中旬になりました。いよいよ台風シーズンも本番を迎えます。

 1988年〜2007年の20年間で発生した台風の数は526個で、日本に上陸した数は67個でした。さて、この20年間で、台風が上陸した地点が一番多かったのはどこだったでしょう?

 答えは鹿児島県の12個です。ちなみに2位は高知県、3位は和歌山県でした。(そもそも海に面していない県では上陸はありません。)

 あれ?沖縄は?と思われる方もいらっしゃると思います。
 実は、気象庁が定めている、台風の上陸の定義は、「台風の中心(気圧の一番低いところ)が、北海道、本州、九州、四国のいずれかの陸地に達したとき」を「上陸」ということになっています。つまり、沖縄本島など、島の真上を通った場合は上陸ではなく「通過」となるのです。

 また、半島などで台風が陸地を通った距離が短い場合も「通過」です。しかし、半島から海に出ずに内陸に移動した場合は「上陸」です。つまり、同じ半島を台風が通っても「上陸」と「通過」の違いが出る場合もあります。

 さて台風「上陸」のない沖縄、上陸数と直接比べることは出来ないのですが、沖縄本島への接近数(那覇の気象官署から半径300km以内に台風の中心が入ったもの)は同じ20年間で80個と、全部の「上陸」数67個よりも多くなっています。

 1988年〜2007年の20年間で、年間上陸数が最も多かったのは2004年の10個。これは、気象庁が観測を始めて以降で最も多い個数です(ちなみに歴代2位は1990年と1993年の6個)。また2000年は上陸数が0となっています。

 さらに過去には、なんといきなり広島市に上陸した台風があるのです。1990年の台風14号は豊後水道から佐多岬を通過し広島市に上陸するコースをたどりました。瀬戸内海の奥にある広島市に「再上陸」ではなくいきなり「上陸」ということもあるのですね。

 江波山気象館では8月31日まで、夏の企画展「自然界の水 台風がやってきた」を開催しています。さまざまな体験装置で台風の仕組みを丸ごと紹介しています。ぜひ、ご来館ください。