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江波山気象館 メールマガジン
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2009年 9月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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地震と津波
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 今日、2009年9月30日午前2時48分頃(日本時間)南太平洋のサモア付近でマグニチュード8.3(気象庁推定)の地震が発生しました。
 この地震により、9月30日午後2時02分に、高知県室戸市室戸岬で微弱な津波が、午後2時19分に、宮城県石巻市で最大0.2mの津波を観測しました。
 つまり、日本から約7,500Km離れた場所で起きた地震で起きた津波が、約12時間後に日本に到達したということになります。これを単純に計算すると、津波の速度は、時速600Km以上ということになります。

 過去には、1960年5月23日(日本時間)に南米のチリ地震で発生した津波で、地震発生から22時間以上経過した後に、日本の太平洋岸各地で1〜4mの津波が観測され、三陸沿岸の湾奥などでは5mを超える津波が発生しました。この津波では、全国で死者・行方不明者142名と、大変な被害が発生しました。
 つまり、はるか遠くはなれたところで発生した地震によって、日本にまで大津波が到達する場合があり、さらには被害が起きる可能性もあるということになります。

 さて、そもそも、津波はどのように発生するのでしょうか?
地震が起きると、地震の起きた震源付近では地面が持ち上がったり、下がったりします。地震の起こった場所が海底の場合、地震が起きた場所周辺の海水全体が短時間に急激に持ち上がったり下がったりします。このことにより、波が発生し、波紋の様に周りに広がっていきます。これが津波です。
 津波は風でできる波とは違い、遠くまで伝わっていく性質があります。そして、津波は海水全体が動くため、表面だけ動く風でできる波に比べて大きい力を持っています。
ですので、たとえ20cm程度の高さの津波でも、立っている人をさらってしまうこと
があります。

 他にも、
 ・津波の速度は海が深いほど早く、浅いほど遅くなる。
 ・津波の高さは海岸付近の地形によって大きく変化し、岬の先端やV字型の湾の奥
  などの特殊な地形の場所では、特に注意が必要。
 ・津波は反射を繰り返すことで何回も押し寄せたり、複数の波が重なってとても高
  い波となることあるため、最初の波が一番大きいとは限らず、後で来る津波のほ
  うが高くなることもある。
 といった特徴があります。

 今回の津波では、津波注意報が発表されました。現在は解除されていますが、今後一日程度は海面の変動が続く可能性があり、気象庁では注意を呼び掛けていますので、太平洋側の海岸では注意が必要です。

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2007年8月16日(日本時間)に南米のペルー沿岸で発生した地震で発生した津波
は、20時間以上かかって日本に到達しました。このときの津波の伝わる様子のアニメ
ーションが気象庁のホームページ内の下記のアドレスで見ることができます。
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/know/tsunami/peru_20070816.gif
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