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江波山気象館 メールマガジン
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2010年 9月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
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暦の話 その1 〜暦の種類〜
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 皆さんは、中秋の名月をご覧になりましたか?残念ながら広島は曇りでしたが、雲の合間から月が見えた方もおられるのではないでしょうか?
 中秋の名月は、毎年旧暦の8月15日なのですが、一体、旧暦ってなんなのでしょうか?
 そこで、今回と次回の2回にわけて、暦についてご紹介したいと思います。

暦には、
  太陽の動きに基づく:太陽暦
  月の動きに基づく:太陰暦
  基本は月の動きに基づいているが、太陽の動きも考慮した:太陽太陰暦
 の、大きく分けて三種類があります。

 太陽暦は、太陽の動きと関連の大きい季節の移り変わりをとらえやすい特徴があり、特に農業をするには(毎年○月▲日ごろに種まきをすればよいなど)便利な暦です。
 しかし、1太陽年(太陽が黄道上の例えば春分点から再び春分点まで戻ってくるまでの期間)=平均365.2422日ですので、12で割り切れず、毎月の日数が異なります。
 同じ太陽暦でも、毎月の日数の分け方や閏日(うるうび)の決め方の違いなどにより様々な種類がありますが、現在、日本で使われているのは太陽暦である西暦(グレゴリオ暦)です。

 太陰暦は、太古の昔から身近な存在で観測がしやすい、月の満ち欠けを基準としています。
 ある月の1朔望月(さくぼうげつ)(新月になった瞬間の含まれる日を1日(ついたち)〜新月の前日まで)=平均29.53059日ですので、毎月の日数を交互に29日と30日にすればよいという特徴があります。
 また、太陰暦では、大潮(1日ごろと16日ごろ)・小潮(8日ごろと23日ごろ)など、潮の様子が決まった日になるので、漁業において大きなメリットになります。
 しかしながら、太陰暦の1年=12朔望月の日数は354日になるので、太陰暦の1年と太陽暦の1年は、太陰暦の方が11日短くなります。例えば、同じ「6月」でも年が変わるごとに、季節も変わってくるという欠点もあります。
 現在使われている代表的な太陰暦が、イスラム暦(ヒジュラ暦)です。(サウジアラビアなどでは公式の暦となっています。)

 太陽太陰暦は、太陰暦を基本としているのですが、約3年に1回閏月を入れることにより(正確には19太陽年が235朔望月とほぼ同じ事を利用し19年に7回閏月をいれます)、太陰暦と太陽暦の1年のずれをなるべくなくし、季節とのずれを少なくした(それでも閏月のある年は、1カ月分季節とのずれが生じますが)暦で、太陽暦と太陰暦の良いところを併せ持った暦です。
 過去には世界各地でこの太陽太陰暦が使われており、中国や日本の旧暦なども太陽太陰暦の一種です。
 また、中国や日本の旧暦では、太陽の運行をもとにした、二十四節季を考案し、暦と同時に使うことにより、季節の変化が分かるように工夫しました。つまり、月を見れば日付が分かり、二十四節季で季節が分かる、という緻密な暦となっていました。
 しかし、この緻密な暦は、複雑で分かりにくい暦でもあったのです。

 次回は、日本の暦の移り変わりと日本における旧暦の仕組みについて紹介したいと思います。