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江波山気象館 メールマガジン
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2010年 11月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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気象台&気象レーダーバスツアー同行記
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 11月27日(土)、広島地方気象台と呉市灰が峰にある気象レーダー、それにかつて測候所があった呉特別地域気象観測所をめぐるバスツアーを気象台の協力で実施しました。今回のメルマガでは、その模様をレポートしたいと思います。

 小学4年生から中学1年生までのこどもたちと保護者24人が広島地方気象台のある合同庁舎に集まりました。気象台では、予報官の方から天気予報がどのように出されているのか詳しくお話を伺いました。また、実際に観測を行っている露場(ろじょう)を見せてもらったりしました。参加者のみなさんが驚いていたのは初霜や初氷を観測するための観測道具です。露場の中央付近に置かれた古タイヤと炭や露場の芝に霜がついていたら初霜、金属製の容器の中の水が凍っていたら初氷なのだそうです。原始的な方法も意外ですが、冬の時期だけとはいいながら、寒い朝に毎日様子を見に来る気象台の職員の方々の労力にも頭が下がります。(どんな様子なのかは、広島地方気象台の機関紙『お天気どがいなかいの〜?』で画像付きでみることができますので、こちらをぜひごらんください。)

 このほかにも、普段は入ることのできない屋上で雲や視程の観測について説明を受けたりするうちに予定の1時間半がすぎました。その後バスに揺られて約1時間で、広島気象レーダーがある呉市灰が峰へ到着しました。

 灰が峰は標高737m、頂上にレーダーが建設されたのは、1968(昭和43)年7月1日のことです。当時は、有人観測をしていたそうで、1週間交代の勤務だったので、この建物で寝泊まりし、人によっては、料理も上手になったのだとか。2001(平成13)年4月1日からは、無人になったそうです。

 ここでは半径400kmの範囲に雨を降らす雨雲がないか調べています。残念なことに、当日は大変よいお天気で、レーダーエコーが出ている様子をみることはできませんでしたが、日本国内20か所にあるこのレーダーで日本中のどこに雨を降らす雨雲があるかがわかる、というお話を聞き、参加者は感心しきりでした。昨年の12月には新しく雨だけではなく、風についても調べられるドップラーレーダーがとりつけられ、竜巻や突風の情報が得られるようになりました。このレーダードームの中に直径が4mもあるパラボラアンテナが入っていて、ドームの入口から交代でパラボラアンテナを見上げさせてもらいました。間近に見るパラボラはとても巨大で、ゆっくりと回転している様子はとても迫力がありました。また、レーダーには高い建物や山があると、まるでそこでは雨が降っているように観測されてしまうので、こうしたエコーは取り除く処理が必要であることも教えてもらいました。
 
 最後に、呉市宝町にある呉特別地域気象観測所に行きました。ここはかつては、呉測候所があった場所です。以前は有人で観測を行っていたのですが、2002(平成14)年3月に無人となりました。気象台では職員が行っている視程の観測なども機械で観測を行っているということなどを教わりました。

 今回参加者の方々がとても熱心だったこともあって、当初の予定より1時間オーバーしてしまいましたが、無事ツアーを終了することができました。参加してくださった皆さん、気象台の職員のみなさんどうもありがとうございました。

 気象台の冬じたく〜雪、霜、氷の観測方法〜
 (広島地方気象台機関紙『お天気どがいなかいの〜?』74号)
  http://www.jma-net.go.jp/hiroshima/dogaina/074.pdf

 気象レーダーについて(江波山気象館メルマガ2009年11月号)
  http://archive.mag2.com/0000070285/20091130080000000.html