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江波山気象館 メールマガジン
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2010年 12月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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2010年の気象をふりかえる「台風が最少の年」
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 今年も残すところあとわずかとなりました。今年の気象をふりかえってみると、やはり「夏の暑さ」が最も記憶に残っている方が多いのではないでしょうか?
 毎年恒例の清水寺で書かれる「今年の漢字」にも「暑」が選ばれましたね。
 広島市でも猛暑日や熱帯夜の日数が、やはり猛暑だった1994年に次いで2番目に多くなったことはマスコミでも多く取り上げられました。

 9月に入ってからも暑さが続いたためか、梅雨明け後の「雨の少なさ」があまり話題に上がることはあまりありませんでした。
 夏に天気が良い日が続いたこともあって、広島市の8月の降水量の記録は5.5ミリと過去最少となったことや台風が少なかったことなどが影響したため8月以降雨が少ない状況が続いています。県内のダムの貯水率も低下しているところがあります。
 
 台風が少なかったということですが、今年の台風の発生数は今日現在14個といこうとで1951年からの記録では最も少ない年になりそうです。
 14個の台風のうち日本への上陸数は2個、接近7個ですが、中国地方への上陸は0個、接近は2個と平年の2.6個からも少ない状況でした。
 また、発生場所が緯度の高い海域で発生した台風が多かったことも今年の台風の特徴といえます。気象庁によると、フィリピンの東海上で太平洋高気圧の勢力が強く、発達した積乱雲ができにくかったことが一因とされています。
 
 実は、台風の数が少ないのは今年に限ってのことではありません。過去10年ごとの平均発生数を見てみると1961年−1970年が29.5個、1971年−1980年が26.5個、1981年−1990年が27.5個、1991年−2000年が26.2個、2001年−2010が23個と、この10年は特に台風の発生数が少ない年が多いようです。
 
 地球温暖化によって台風の発生数が減少するかもしれないという研究報告もあります。近年の台風の発生数の変化と地球温暖化の関係はまだまだ明らかにしなければならないことがあると思いますが、「なんとなく地球環境が変?」と思うことが多いように感じます。

 今年、広島県でも豪雨災害が発生しましたが、近年、いつもとは違う天気の変化が引き起こす災害が多くなっています。常に自然の変化に気をつけていたいものです。

 今年も江波山気象館メールマガジン「お天気かわら版」にお付き合いいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いします。&よいお年をお迎えください。

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