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江波山気象館 メールマガジン
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2012年 10月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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気圧の単位「ヘクトパスカル(hPa)」
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 毎日の新聞やテレビなどで伝えられる天気予報。今日や明日の天気の変化を知るためには欠かせません。天気図には等圧線が描かれ、低気圧や高気圧の位置や中心の気圧が表示されています。「気圧の変化が気になるのは台風の時ぐらい!低気圧が近づけば雨が降る、高気圧が近づけば晴れることは知っているけれども、暑い・寒いといった気温の変化や、雨が降る・降らないといった降水量の変化など、より具体的な情報が気になる」という方も多いのではないでしょうか。天気図を見ても、気圧の様子を読み取ることって、あまりないのではないでしょうか。
 確かに、気温や湿度のように、肌で感じることができる情報に比べ、気圧の変化は、肌で感じにくいため、あまり気になることがないかもしれません。しかし、気圧の分布は、天気の分布ととてもよく対応していて、天気予報にはとても大切です。
 高気圧や低気圧などの気圧の単位には、ヘクトパスカル(hPa)が用いられています。でも、普段私たちが使用する、長さの単位や重さの単位に比べてあまりなじみがありません。この気圧の単位には、どのような意味が含まれているのでしょうか。
 単位名になっているパスカルについて、調べてみました。ブレーズ・パスカル(1623〜1662年)はフランスの科学者で、気圧や圧力に関する研究ですぐれた業績を残しました。この彼の名前が、気圧の単位に用いられています。実は、ヘクトパスカルの単位記号(hPa)のPが大文字になっているのは、パスカルが人名であり、その頭文字をあらわしているからで、Paの前につけられているhは100倍を示すヘクトの記号です。
 ブレーズ・パスカルは、エバンジュリスタ・トリチェリー(1608〜1647年)が、空気に重さがあること確かめる実験に成功したことを知り、空気の重さによる力(気圧)に関心を持ちました。そして、大気の圧力が、地上から高い山の上に移動するにつれ、減っていくことを発見しました。また、彼が発見した、圧力に関する法則「パスカルの原理」も有名です。
 現在用いられているヘクトパスカルという気圧の単位ですが、以前はミリバール(mb)を使っていていました。今から20年前の平成4(1992)年12月から、今の単位を使用することとなりました。単位が変わってしまうと、数値の変換がとてもたいへんそうですね。でも、実は難しくなく、1mb=1hPaで換算できます。このように単位名が変わっても、数字上はミリバールと同じなので、混乱することなく変更することができました。
 今日の天気予報を聞いたり、新聞などの天気図を見たりしてみましょう。気圧の単位「ヘクトパスカル(hPa)」のことを知ると、予報がもっと身近に感じられるかもしれませんね。