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江波山気象館 メールマガジン
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2014年 7月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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海水浴で気をつけて
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 夏と言えば何を思い浮かべますか?スイカやセミ、花火大会など様々なものがあるかと思いますが、やっぱり夏の醍醐味と言えば海水浴です。夏の暑さを楽しむのにぴったりな海ですが、そこには危険が潜んでいることも忘れてはいけません。
 浜辺で浮かんでいたはずの浮き輪が、気がついたら沖の方に流されてしまっていたという経験はありませんか?浮き輪が流されるだけならまだ良いのですが、浮き輪で遊んでいた子どもも一緒に沖へ流されてしまって事故が起こると大変です。このような岸から沖へ向かう強い水の流れを離岸流と言います。
 沖から岸へ波が打ち寄せられると、その打ち寄せられた波の水は沖へ戻ろうとします。ところが、後ろから次々と波がやってくるので沖へは戻れません。このままだと岸に水が溜まる一方になってしまいます。
 しかし、実は打ち寄せる波には流れが強いところと弱いところがあります。岸に溜まった水は岸に平行に移動して、流れの弱いところへ流れ込んでいきます。最終的には、打ち寄せる波が弱かったところでは反対向きに岸から沖への流れとなり、離岸流ができるのです。
 最近では5月4日には新潟で、7月27日には鳥取で離岸流が原因と考えられる死亡事故が起こりました。離岸流に巻き込まれないためには、まず離岸流に近づかないことが大切です。見たところ何の変哲もない海岸なのに遊泳禁止の看板が立っているということがあれば、それは離岸流が起こっている場所だという可能性があります。
 では、もし離岸流に巻き込まれて沖に流されてしまったらどうすれば良いのでしょうか。離岸流の勢いは強く、離岸流に逆らい岸へ向かって泳いでもうまく泳げずに体力が削られてしまうだけです。離岸流は10m〜30mとさほど幅が広いものではありませんので、岸と平行に泳いでいくとそのうち沖から岸へ打ち寄せる波に乗ることができます。
 反対に、この離岸流を利用する人もいます。サーフィンを楽しむ人たちです。離岸流に乗ってしまえば簡単に沖へ出られるためです。小さな子ども連れで海水浴を楽しむときには、サーフボードを持った人が集まっている場所はもしかすると離岸流があるかもと用心することも必要かもしれません。
 江波山気象館では7月26日(土)から8月24日(日)まで夏の企画展を行っています。今年のテーマは「海のふしぎをサイエンス」です。離岸流の他にも高潮の仕組みや津波を観察する装置など、体験展示をたくさん用意しております。ぜひお越しください。