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江波山気象館 メールマガジン
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2015年 3月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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花粉の飛散予測
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 厳しい冬を抜け、いよいよ春到来です。暖かくなるとともに新たな問題が浮かび上がってきます。花粉の飛散です。花粉症の方にとってはつらい時期ですね。冬が終わりに近づくにつれ、花粉症の方が気になってくるのが「いつから」「どれぐらいの量」花粉が飛ぶのか?ではないでしょうか。
 花粉の飛散観測や予想は気象庁では行っていません。現在は、環境省が花粉症に関する調査研究の一環として花粉飛散観測や予想を行っています。各地の保健所などが観測しており、環境省花粉観測システム「はなこさん」で観測データを見ることができます。1時間ごとにデータが更新されるため、外出時や洗濯の際に確認すると現在の状況がわかり便利です。また、翌春の花粉飛散の予想も環境省で行っており、その他さまざまな民間機関でも花粉情報を取り扱っています。
 さて、春先になると提供され始める花粉飛散予想ですが、その準備は前年の夏から始まっています。例えば2月から4月にピークを迎えるスギ花粉の場合、スギの花芽ができる夏の天気が翌年に影響します。特にスギの場合は日照時間が長いと育ちやすいため、よく晴れた夏になるとよく育ちスギ花粉がたくさん出来やすくなります。秋になると実際にスギの雄花を観察して、夏の気象条件から予測した花芽の生長との誤差を確かめます。こうして、花粉が「どれぐらいの量」飛散するか予想するのです。
 秋になるとスギの雄花は休眠しますが、冬にうんと寒くなると眠りから覚め花を咲かせる準備を始めます。眠りから覚める冬がどのような気象条件となるのか考えることで、花粉が「いつから」飛び始めるのか推定できます。そして、春になり花粉が飛散し始めると、毎日花粉を観測・集計し、過去のデータや現在の気象条件、そして翌日の天気予報を総合して日々の花粉予想を発表するのです。
 花粉にも様々な種類があります。よく知られているスギの他にヒノキやイネなどがあります。人によってはどれか1種類の花粉にしか反応しなかったり、複数の花粉に反応して症状が悪化したりと様々です。特にスギとヒノキは飛散時期が近いため、両方で症状が引き起こされる人にとっては大変です。春以外ではイネなどは夏〜秋に花粉が飛散します。また、同じ植物でも地域によって花粉飛散のピークの時期が異なる場合もあります。
 花粉症と上手く付き合うためにも、花粉飛散の量・時期などの情報を随時集めて活用することが大切です。また、花粉症の予防・治療など適切な診療を受けるようにしましょう。

環境省花粉観測システム「はなこさん」 http://kafun.taiki.go.jp/
環境省花粉情報サイト http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
江波山気象館HP 花粉情報 http://www.ebayama.jp/?page_id=1287