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江波山気象館 メールマガジン
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2017年 7月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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熱中症に気を付けて
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 最高気温が30℃を越える真夏日が続いています。熱中症に注意が必要ですね。しかし、熱中症は必ずしも真夏日のような高温の日ばかりにおこりやすいとは限りません。激しい運動をしたり、屋外で長時間の作業を行ったりするときなどには、注意が必要です。
 熱中症の予防には、まず気温や湿度などの情報を知ることが大切です。そこで、今回は高温注意情報と暑さ指数という二つの情報についてご紹介したいと思います。
 高温注意情報は、まさに高温に注意してくださいというもので、府県単位で気温が35℃(一部の地域では35℃以外を用いることもあります。)を越えることが予想される場合に気象庁が発表します。気象庁ではアメダスや気象台などで気温を観測していますが、風通しが良い場所、芝生の上1.5mの高さ、温度の観測部分に直射日光が当たらないことなどが観測の条件となっています。このため、日陰が全くない場所や風通しの悪い場所、室内でも熱のこもりやすい場所など、私たちが普段生活している環境とは異なる場合も多いです。ですから、高温注意情報を一つの目安としながら、自分のいる環境にも注意することが必要です。
 暑さ指数は、気温の他に湿度や日射などの影響を加えることで、より私たちの生活環境に近い状況で暑さの度合いを表すことができます。WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)ともいわれ、1954年にアメリカで考えられ、日本では2006年から環境省が発表しています。
 しかし、これらの情報はあくまでも目安です。私たちが生活する環境は様々で、体感温度は場面により異なります。例えば、幼児や犬などのペットは、大人よりも地面で反射した光や、地面からの熱の影響を受けやすく、体感温度が高くなるため大人よりも熱中症の危険度は高くなります。また、特にアスファルトやコンクリートの地面は、芝生や土と比べて熱くなりやすく、地面からの熱の影響が大きくなります。
 外出する時には暑さ対策が大切です。気温や暑さ指数を確認する、日傘や帽子を使用する、通気性のいい素材の服を着るなどを心がけましょう。現在では、熱中症計という熱中症を予防するために開発された商品が販売されています。外出時でも気温や湿度を測り、熱中症の指標を知らせてくれるものがありますので、活用してみるのも一つの手段です。
 熱中症は一人一人が正しい知識を持つことで防ぐことができます。熱中症について知り、予防や対策を行い、十分に注意して夏を過ごしてください。

気象庁 高温注意情報 http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/kouon/index.html
環境省 熱中症予防情報サイト http://www.wbgt.env.go.jp/
広島県 気をつけていますか!?熱中症予防 
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/57/1187335768796.html