アスマン通風乾湿計
収蔵品No.880006

  乾湿計とは、2個の同型の温度計を並べ、一方の感部を湿らせたガーゼなどで包ん
だもので、湿らせた方を湿球、乾いたほうを乾球といい、気象観測における湿度測定の
標準的な測器です。通風乾湿計は乾球と湿球に秒速2.5〜5メートルの風を当てること
で、風を当てない乾湿計に比べて正確な湿度が測定できます。
 この通風乾湿計のなかでも、アスマン通風乾湿計はドイツの気象学者アスマンが考案
したものです。通風のための翼車をぜんまい仕掛けで回転させ、野外で使用できるよう
に日射の影響をさけるため、温度計のまわりの金属は光沢のあるメッキを施し、温度計
に熱の伝導が少なくなるように工夫されてます。