ビガンド視程計
収蔵品No.

 地表付近の空気の混濁の度合いを距離で表したものを視程といいます。ビガンド
視程計はドイツのビガンド氏によって1919年に考案された視程計です。
 観測場所からの距離がわかっているビルや鉄塔などの目標物をのぞき穴から観察
します。円形の本体内部には乳白色に着色されたガラス円盤があり、本体の縁にあ
るダイヤルを回転させると、ガラスの色が徐々に濃くなるようになっています。
 乳白色のガラスをとおして目標物が見えなくなったときの目盛りから視程を知る
ことができます。
 現在、視程を観測する方法としては、目視観測が最も一般的です。目視観測とは
観測場所から目標物までの距離を多数調べて視程目標図を作成し、目標物の見え方
から視程を観測する方法です。
 この他、赤外線やレーザー光を使用した視程計も使われています。