フォルタン型水銀気圧計
収蔵品No.

 一端を閉じたガラス管に水銀を満たし、別の容器に入れた水銀の中にたてると、
ガラス管の水銀の上部は容器に入った水銀面から約760ミリメートルの高さで止
まります。
 これは、ガラス管の中の水銀の重さが、容器内の水銀面にかかる気圧とつりあ
っているためで、この実験をトリチェリーの実験といいます。
 このトリチェリーの実験の原理を使用した気圧計がフォルタン型水銀気圧計で
す。
 現在の気象台の気象観測ではデジタル記録や表示のできる気圧計が使用されて
いますが、水銀気圧計がもっとも正確に気圧を測定することができるため、今で
も多くの気圧計の校正にこの水銀気圧計が使用されています。