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江波山気象館 メールマガジン
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2007年 9月1号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
気象に関するさまざまな情報をお届けします。
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防災の日
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 9月1日は「防災の日」ということはみなさんもよくご存知のことだと思います。「防災の日」は1959(昭和34)年9月26日の伊勢湾台風により大きな被害が発生したことがきっかけとなり、1960(昭和35)年に創設されました。この伊勢湾台風、死者・行方不明者数5000名以上と、明治時代以降の台風では過去最大の被害者数を数え、昭和時代における三大台風のうちの一つと呼ばれています。特に愛知県の伊勢湾では、台風の中心付近の気圧の低さによって海面が吸い上げられ、さらに猛烈な風により海水が吹き寄せることにより記録的な高潮が起き、短時間のうちに大規模な水害となりました。また伊勢湾台風を契機に、台風監視の砦(とりで)と言われた富士山レーダー(1964(昭和39)年完成、1999(平成11)年に観測終了)をはじめとする気象レーダーの全国各地への建設が進みました。
 さて、台風や地震など災害に対する防災意識を高めようと「防災の日」が定められたのですが、なぜ9月1日なのでしょうか?実はこの日、関東大震災(1923(大正12)年9月1日)が起きた日なのです。またこの日には関東大震災以外にも防災に関する由来があります。9月1日ごろは、雑節(五節句・二十四節季以外の季節の移り変わりの目安となる日で、初夏を知らせる八十八夜や彼岸、入梅なども雑節です)のうちの一つで、立春(今年は2月4日)から数えて210日目にあたる日(今年は9月1日)のことをさしていて、台風が襲来する厄日といわれています。(統計的に見ると、特にこの日に台風が日本に襲来しやすいというわけではありませんが、もともとは、この時期が稲の開花時期にあたる地域ではこの時期に台風がやってくると大きな損害を被ることから、台風への警戒の意味合いが強いといわれています。)
 9月は防災月間です。災害(天災)は忘れたころにやってくるという言葉がありますが、「防災」について改めて考えてみてはいかがでしょうか?

 広島市江波山気象館では9月の土曜日・日曜日に、水の力でドアが開かなくなる「その時あなたは大丈夫?浸水脱出体験」など防災に関連したイベントを開催しています。
詳しい内容はホームページでご覧ください。
https://www.ebayama.jp/museum/moyooshi.html