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江波山気象館 メールマガジン
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2008年 11月号
メールマガジン版江波山気象館情報しおかぜ

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広島市江波山気象館から
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11月のお天気の話題 3題
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―台風上陸の話題―

 さてさて、今年はどうやら台風が上陸せずに終わりそうです。
 この時期に台風の話題?と思われるかも知れませんが、実は1990年の11月
30日14時頃に台風28号が和歌山県に上陸しました。(もちろん観測史上最も遅い上陸日です。(史上2番目は1967年10月28日。)

 日本に住む私たちにとって、台風といえば夏〜秋のイメージですが、南の海上では一年中発生しています。そして、夏〜秋に日本付近にやってくるのです。(冬〜春は日本に近づきません。)

 台風がどの進路を進むかは、太平洋高気圧の勢力や位置・偏西風の流れによって決まっています。つまり、夏から秋にかけて台風が日本に近づきやすい条件が揃っているというわけですね。

 普通秋も深まるとだんだん弱まる太平洋高気圧が、1990年は11月になっても勢力が衰えなかったので、11月に台風がやってきたというわけです。

 この1990年台風28号、死者・行方不明者4名を数え、高知県室戸岬では最大風速31.6メートルを記録し三重県尾鷲市では総降水量409.5ミリの大雨となり、西日本から東北地方にかけての広い範囲で猛威を振るいました。

 もっとも、観測史上11月に上陸した台風はこの1個だけです。

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―広島市の初雪について―

 少し話題に乗り遅れた感がありますが、今年はすでに11月19日に広島市で初雪を観測しました。これは、昨年と比べると、41日も早い観測となります(昨年は
12月30日)。平年値(12月9日)と比べても20日早い初雪でした。

 このとき日本付近に強い寒気が流れ込み、19日の広島市の中区の最低気温は、
2.5度。平年より4.9度低く、1月下旬ぐらいの冷え込みとなりました。

 前回11月に雪が降ったのは1993年11月24日。実に15年ぶりの11月の雪だったのです。

 ※「初雪」とは、夏を超えた後の寒い時期になってから(この冬)、はじめて降雪(みぞれでもよい)が観測された日をいいます。

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―日の入り(日没の時間)について―

 さて、最近夕方暗くなるのが早いと感じませんか?夕方外に出ると真っ暗だった。そんな経験があるのではないでしょうか?

 実は、今の時期、一年中で最も早く日没が訪れるのです。今年の広島で調べてみると、11月29日〜12月10日の間、日没時刻が最も早く、17時00分でした。

 ちなみに、日没時刻は東に行くほど早く、逆に西に行くほど遅くなるのですが、北海道の根室では、なんと15時42分(12月4日〜14日)、沖縄県の那覇では
17時37分(11月24日〜12月6日)です。約2時間も違うのですね。
 ※データ出典:国立天文台ホームページ

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 まもなく、12月です。寒い日が続いています。風邪などひかれないよう体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さいね。