カンベル日照計
収蔵品No.910015

  直径約12cmのガラス球の焦点面に記録紙をおき、太陽光によって焼け焦げた長さ
から日照時間を測定します。
 太陽は季節によって高度が異なるので記録紙を冬、夏、春秋用と3種類に使い分けて
季節による特性の変化を少なくしています。
 日本ではあまり使われていませんが、国際的には標準日照計として採用され、他の日
照計との照合に用いられています。
 昭和20年8月6日、広島地方気象台(現江波山気象館)の屋上で、さんさんと輝く真夏
の太陽をあびていたカンベル日照計は、その後、原子爆弾のきのこ雲が太陽を覆い隠
したことを記録しています。
 大正から昭和30年ごろまで使用。